今までずっとフルタイムで働いていたママも、出産後はそうできない場合って多いですよね。

ママは勤務後もやることはいっぱい。
子どもを保育園まで迎えに行って、旦那が帰ってくる前にご飯を作って、子どもにもご飯を食べさせて、お風呂にも入れて…

これってフルタイムで働いた後にやるのって結構大変なんです。
なので復帰後は時短勤務にしたり、パートになるママも多いです。

ですが、そこで気になるのが「将来の年金問題」。
将来の年金額って、納める保険料の計算のもとになる「標準報酬月額」の平均額で決まります。
標準報酬月額とはざっくり言うと、月々の月収くらいの金額と思ってください。
時短勤務やパート勤務になると月々の月収って下がりますよね。
そうなると、平均の「標準報酬月額」も今までよりも下がってしまうため、将来もらえる年金額も減ってしまうというわけです。

「子供を育てるために働くのをあきらめているのに、年金額まで下がっちゃうなんてやりきれない」

そう思っても仕方がないです…。
でも、大丈夫!
そんなママ達のための制度があるんです。
今日はこの制度、「養育特例制度」をご紹介したいと思います!

養育特例制度って?

3歳未満の子を養育している期間、以前より標準報酬月額が下がった場合でも、年金額の計算については子が生まれる前の高い標準報酬月額で計算するという制度です。
つまり、子どもが3歳になるまでは、出産前と同じ勤務形態で働いているとみなしてくれるというわけです。
ちなみに納める保険料はちゃんと実際の勤務形態(今貰っている給与額)をもとに計算してくれます。

保険料は安くなったのに、年金額は高くなる。
これはお得ですよね!

必ず「申し出」を!

この「養育特例制度」、勝手に反映されるというわけではありません。

必ず本人の「申し出」が必要です!

申し出は会社を経由して行うこととなっております。
ですのでママ達はもちろん、会社の担当者の方々もこの制度について理解いただけたらと思います。
ママ達にとってはお得な制度です。
ぜひ担当者の方からママ達に教えてあげてください!
人は自分にとって得なことをしてくれた相手には好印象を持つ傾向にあります。
こういった制度を進めることは、ママ達の会社に対する魅力を上げる1つの要因であるように思います。
そういった理由からも、担当者様の制度の理解、担当者様からママへの制度の紹介といったことを強くお勧めしています。

申し出はいつまで?

時効は2年です。
申し出が遅れた場合でも、2年間は遡って適用可能です。
また、もし3歳を過ぎていても、申し出日の前月までの2年間については制度の適用が認められます。
ちなみにすでに退職してしまった後でも再就職先で申し出を行うことが可能ですし、個人による申請も可能です。

まだ申し出を行っていない方も、あきらめずに申し出てみてください!!