突然ですが、「売れてる商品があったら、パクれ!」
そう言われたら、どう思いますか?

「パクるなんて、恥ずかしい!」
「人の後追いじゃん。」
「自分らしさを出したいのに!」

私は長年商品開発に携わってきましたが、はじめに上の言葉をかけられたときはそう思いました。
「この人たちは開発者として恥ずかしくないのか?」とも思いました。
ですが、今はそうではないとわかります。

売れている商品やサービス、取り組みはいわゆる「成功事例」

良いものを真似するということは、成功事例を自分や会社に取り入れるということ。
自分達だけで右に左にと模索するよりも、成功事例を取り入れた方が成功する確率が格段に上がります。
それは商品においてもそうですし、経営の仕方、人の雇い方、すべてにおいて言えることかと思います。
もちろん、成功事例を取り入れても自分達や商品には合わないことも往々にしてあります。
そういった場合は別の成功事例を真似てみたり、合わない部分を自分達に合うように応用してみたりしますよね?
つまり、気付けばPDCAサイクルを回していることになり、どんどん精錬されていくんです。
真似すれば真似するほど、自分たちが考えている商品や、自分達に合った取り組みが育っていくってことなんです。

もちろん真似して終われば一定のところまでしかたどり着けません。
真似して得た結果をしっかりと把握し、自分達に合うようにカスタマイズすることが大切です。
あるいは他のものを取り入れて組み合わせたり。
それを続ければ、いずれは真似から始まった取り組みでも、自分の色になって表れてきます。


 真似すること=自分たちの方向性が明確に

真似するものを見つけるって、実はすごく重要だったりします。
真似する対象を見つける=目指す目標が明確になるということです。
自分が目指す先がどこなのか、その方向性がわかれば、自分たちが今やるべきことも見えてきます。
また、その目標と自分達の商品とを比べることで、自分たちの商品には何が足りないのか、何を検証するべきかもはっきりしてきます。
真似って言葉で聞くと嫌な感じもしますが、決して価値のないことではないと思っています。

迷ったら、ぜひ何かを真似ることもご検討ください!