こんにちは。

北陸、富山の社会保険労務士×食品コンサルタントの渋谷恵美です。
特に従業員の両立支援をサポートするため企業づくり、従業員が成長する環境づくりのお手伝いを得意としております。

先日、キングオブコント2021の決勝戦が行われ、その様子が生放送されていました。
どのコンビ・トリオも本当に面白く、頂上決戦にふさわしい大会であったように思います。
審査員の皆さんも、本当に点数をつけづらそうにしていましたよね。

ですがそんな激戦の中、「空気階段」さんが見事優勝を勝ち取りました!
本当におめでとうございます(^-^)

審査員の視点

さて、今回の大会で高得点を付けた際の審査員の皆さんのコメントに注目してみましょう。

「今までに見たことがない設定だった」
「ありふれた設定のように思えたが全く違う切り口できた」
「予想していた展開と違っていた」

このような声が大きかったように思います。

今回のキングオブコント2021の挑戦組は約3,000組。
人数にすると6,000人を超えています。
その中の頂点に立つためには、どんなに面白くてもそれが「どこかで見たことある設定(背景)」であれば評価は下がってしまう。
何かどこかに目新しさ、ギャップ、いい意味での裏切りがないと満足はできない。
こう考えただけでも、いかにこの頂点に立つということが難しいかということがわかりますよね。

「空気階段」のすばらしさ

空気階段の1回目の設定は「SMクラブで起きた火事」というものでした。
パンツ1丁で椅子に縛られているシーンから始まるわけですが、正直、私はここでチャンネルを変えようかなと思ってしまいました。
それは頭の中で「下ネタ系なのかな」と考えたからです。
でもその後繰り広げられたのは客である「消防士」と「警察官」の2人のハートフルな救出&脱出劇。
この2人の外観(見た目)と話の内容(ハートフル)のギャップで笑いを取りに行ったわけですが、これは本当に期待を裏切られる新しいものであったように思います。

2回目のネタは「『メガトンパンチマン』を忠実に再現したカフェ」の話。
メガトンパンチマンとは小学校5年生の時に自分で考えた漫画の主人公。
その世界を再現するという摩訶不思議な設定です。
これも、「メガトンパンチマンって何だろう⁉」という期待をはじめに持たせられながら私たちは見るわけで、つかみはばっちりです。
何よりも1回目とハートフルなキャラクターとのギャップも2回目のネタにより面白さを感じた大きな要因となっていたように思います。

まさに審査員の言っていた評価にぴったりですね!

新商品開発をする上で

新商品開発においても、メガヒットするものはすべて「今までになかった」「違う切り口だった」「予想していた展開と違っていた」というポイントを持ち合わせています。

例を挙げてみましょう。
例えば「消えるボールペン」。
ボールペンのインクは消えないもの、というのが当たり前の価値観の中で、それを消すという発想。
発想を見れば新しい切り口であるし、私たちはインクを消えるという予想しない展開を見せつけられたわけです。

また食品業界で言えば「食べるラー油」なんていうのもまさに違う切り口ですよね!
完全な調味料、しかもそんなに中心的な立ち位置でないものを「主役級」にもっていった。
「ラー油?食べる?どういうこと?」と予想も裏切っているわけで。
これもポイントに合致しています。

ですが、そんな簡単に今までになかった、予想を裏切るものを作り出すのは至難の業。
ですのでここでお勧めしたいのは「1つものを多面的に見るくせ」を付ける練習をすることです。

例えばここに1枚のクッキーがあるとします。
それをただのクッキーと認識して食べて終わりにするのではなく、
「これがもっと大きかったら?」
「2枚重ねていたら?」
「おやつとして使わないとしたら?」
「ペットと一緒に食べれるとしたら?」
「勉強のツールとして使えるものだとしたら?」・・・・・

というように、いろんな視点で考えます。
これを続けていると、意外にもいろんなことを思い付くようになります。
(もちろん、ほとんどが取るに足らない思い付きですが)
ぜひご飯を食べながら、休憩しながら、寝つくまでの間、いろんな「考えに耽られる時間」には実践してみてくださいね!

弊所では商品開発をするための必要な工程をご提案し、それぞれの工程に対する指導・教育を行っています。
特に今から新入社員を雇用する際の新人教育にはもってつけです!
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