こんにちは。
北陸、富山で社会保険労務士をしています、渋谷恵美です。


自分で仕事をする。事業を立ち上げる。

だんだん軌道に乗り、いずれは人を雇う時が来るかもしれません。
今、まさに雇用を考えている事業主さんもいらっしゃるかもしれませんね。

また、飲食店など業種によっては初めから人を雇用しなければならない時もあります。

そんな時に知っておいてほしいのが「助成金」のお話。
今回は【会社がもらえる助成金のお話】について、ご紹介したいと思います。

そもそも助成金って?

助成金とは、条件を満たすことで国や地方自治体から支給されるお金のことです。
融資ではないため、原則返済義務はありません。

人材育成のサポートや労働環境の改善につながるような国の指定する取り組みを実施すると、一定の金額を助成してもらえます。

従業員が成長する環境づくりのお手伝いが得意な弊所も、これまで多く取り扱ってきました。

雇用していると使えるものが大変多いのですが、せっかく該当する素敵な取り組みをしていらっしゃるのに、助成金を知らずに申請されない会社さんがすごく多いのです。

でもせっかくなら、国の助成を受けながら、会社の環境を整えていくのが良いのではないでしょうか?
魅力的な職場は、安定した雇用の確保につながります。

そこで、私のおすすめする助成金をいくつかご紹介したいと思います。

おすすめ助成金① 両立支援等助成金

働く人が仕事と家庭生活を両立できる職場環境づくり」を支援する助成金です。

育児休業や介護休業を取得しやすい環境を整備したり、不妊治療との両立をしやすいような取り組みを行った事業所に助成されます。

特に日本では、男性の育休取得率の低さが問題視されていますが、
例えば両立支援等助成金の「出生時両立支援コース」では、事業主へ助成金を支給する取り組みを行うことで、男性をはじめとした育休の取得率アップを目指しています。

育児休業や介護休業の対象になりそうな方がいらしたら、ぜひ活用を検討してみてください。

両立支援等助成金 2022年の情報はこちらから

おすすめ助成金② 働き方改革推進支援助成金(労働時間短縮・年休促進支援コース)

生産性を向上させることで、時間外労働の削減や年次有給休暇や特別休暇の取得促進に向けた環境整備に取り組む事業所に対して支援されます。

具体例としては、手書きで記録していた始業・就業時刻の管理に対してのソフトウェアの導入、人件費を削減できそうな新たな設備や機器の購入、就業規則作成や見直しにかかる費用等が助成されます。

生産性の向上を図ることで、働きやすい職場づくりが可能になります。

働き方改革推進支援助成金(労働時間短縮・年休促進支援コース) の情報はこちらから

おすすめ助成金③ キャリアアップ助成金

キャリアアップ助成金は、パート社員や契約社員、派遣社員の方などの非正規社員を、正社員に転換させたり、処遇改善の取り組みを実施した事業所が助成を受けることができます。

例えば非正規社員を正社員に転換する「正社員化コース」。
こちらでは転換前と比較して転換後6か月の給与が3%以上増額していることが要件となります。

「この会社で働きたい。働き続けたい。」と従業員に思ってもらえる職場環境づくりのためには、こういった処遇や賃金を改善するのも1つの方法ですよね。
そしてその改善が優秀な人材の確保・事業所の発展へとつながり、最終的には双方にとってメリットがあるといえます。

キャリアアップ助成金の情報はこちら

まずは帳簿や就業規則の整備を

助成金を申請する際には就業規則や賃金台帳、出勤簿、雇用契約書などを添付する場合が多いですが、これらは法律によって整備しなければならない、あるいは整備することが望ましいとされています。

助成金を申請する前に、まずは帳簿や就業規則がちゃんと整備されているか、その確認からはじめてみることをお勧めいたします。

いかがでしたでしょうか?

今回、私がお勧めする助成金を3つほどご紹介してみました。
1つの参考になれば幸いです。

助成金についてのご相談や就業規則の確認・整備、帳簿の内容の確認等、困ったことがあればいつでも弊所までご連絡くださいね!

助成金を活用して、みなさまの職場環境をもっともっと改善していきましょう!