新型コロナウイルス感染症の勢いはいまだとどまるところを知りません。
その感染拡大防止のため、現在も多くの小学校等が休校の措置を取っています。
そして休校によって家で過ごすことになった子ども達の保護者であるパパ、ママ達。
子どもたちのお世話のために仕事を休まざるを得ない、という状況が続いています。
そんなパパ・ママ達の休業補償を目的として創設されたのがこの「小学校休業等対応助成金」です。

「小学校休業等対応助成金」とはどんな制度?

①休校となった小学校等に通う子ども
②風邪の症状など新型コロナウイルスに感染したおそれのある、または感染した、小学校等に通う子ども
③医療的ケアが日常的に必要な子供や新型コロナウイルスに感染した場合に重症化するリスクの高い基礎疾患等を有する子ども等

このような子どもたちの世話をしなければならなくなった労働者に対して、通常の年次有給休暇とは別に有給の休暇(賃金の全額支給)を取得させた事業主に対して助成が行われるという制度です。
支給額は対象労働者に支払った賃金相当額の100%(上限1日当たり8,330円)となっています。

そう、対象は事業主なのです

個人に助成されるわけではありませんので、ご注意ください。

子どもが休校で休んでいれば誰でも対象?

上に「小学校等」に通う子どもとありますが、小学校等には例えば

・小学校
・幼稚園、保育所、認定こども園
・放課後児童クラブ など

このような施設が含まれます。

中学校や高校は対象にはなっておりません!
(障害のある子どもについては含まれます)

ですので、子どもが中学生、高校生で、休校なので休みます…という場合は助成の対象外となってしまうんですよね。
ですが、

「保育園等から登園の自粛をお願いされたので休みました」
このような場合は対象になるんです!

つまり、
「保育園からは自粛要請を受けて子どもを預けることは控えている、けど保育園自体はやっています。」
こんな場合でも助成金の対象労働者となるんです。
例えば富山市では4月15日から保育園の自粛のお願いを各園ごとに行っています。
平均の登園率は33%程度とのこと。
多くのパパ、ママ達が登園を自粛させて家でお世話をしているというのがわかりますよね。
このような方々も対象になるというのはありがたいお話です!

子どもの世話で欠勤…対象はパパ・ママだけ?

富山県では特に、
「今日は実家の母に預けてくるわ!」
というシチュエーションも多いですよね。
おばあちゃんが会社を休んで子供のお世話をする場合はどうなるの?

もちろん、対象になります!

事業主の方が有給休暇を取得させれば、おじいちゃん、おばあちゃんも対象です。
またその他にもパパ・ママの兄弟姉妹、おじさんおばさんなども対象です。

その他注意点

・在宅勤務の場合は対象外です。
・半日の休暇や時間単位の休暇も対象です。
・正規雇用、非正規雇用は問われません。
・すでに通常の有給休暇を取得させたり欠勤扱いにしてしまった場合でも、
 事後の振り替えが可能です。
・就業規則が整備されていない場合でも申請が可能です。
・個人事業主の方でも労働者を雇っていれば対象となります。

対象期間は令和2年2月27日から6月30日
申請期間は令和2年9月30日まで

その他不明な点は、お問い合わせください。