商品開発職を希望している方に「商品開発ってどんなことをするイメージがありますか?」と聞くと、多くの方は

「新商品の企画をする仕事です!」

とお答えされます。

商品の企画・・・
「どんな味にしようか?」
「どんな形にしようか?」
「どんな色にしようか?」

もちろん、こういった商品の仕様を決めていくのも商品開発の大事な仕事の1つです。
けれど、商品開発をする上で「商品の仕様を決める」というのは、ほんの一部分の仕事でしかありません。
商品を開発するには、もっともっとたくさんの工程が必要となりますし、そっちの方が大切だったりするんです。

商品の開発って他にどんなことをするの?

例として、あなたが「生食パン」を開発し販売しようと考えたとします。
生食パンの商品開発作業としては、こんなにいっぱいのことがあるんです!

・生食パン市場の分析(どの商品が売れているか?傾向は?流行りは?など)
・競合商品の分析
・目標商品の決定(ベンチマーク)
・お客様のニーズ分析
・ターゲットの決定
・コンセプトの決定
・使用包材の決定
・試作、レシピの決定
・価格の決定(利益計算等根拠を作成)
・賞味期限の設定(根拠の作成)
・法律への対処(食品表示法や景品表示法、商標など)
・現場での試作、テスト、軌道化
・現場製造におけるチェック項目の決定(HACCP対応)
・発売日の決定
・テスト販売、モニター調査等
・販売後のアフターフォロー、改善

・・・ざっとこんな感じでしょうか?
細かいことも含めればさらに数も増えてきます。
言いたいのは、商品開発ってすぐにできるものではないんです!
そして華やかなように見えて、実際は地味で地道な作業も多いのです・・・

商品開発の作業って、本当に必要?

こんなにたくさんの作業、してられない!という場合も多いかと思います。
ですが、私の経験上、作業を飛ばしたり手を抜いてしまったときは必ず商品は売れませんでした。
自分の中で「?」と思いながら開発した商品なんて、お客様が買ってくださるわけないんですよね。
っというか、商品って

そんなに簡単にヒットしません!

ちゃんと分析したり、コンセプトやターゲットを明確化して・・・と商品を作っても、売れないときは売れないです。
ですが、ちゃんとやらないと、ヒット商品までの道のりはもっともっと遠回りになるんです。
だからこそ、商品を開発するときは「企画だけ」にとどまらず、他の作業もしっかりとなされることをお勧めします!